自分のビデオを見たがらない受講者たち

毎年恒例の提言プレゼン型プログラムですが、2月に発表会があるので、年末に
最初のリハーサルを行い、その様子をzoomでビデオ撮りしておき、受講者の人
達に、それを見直して
振り返りをしておくように指示しておきました。

そして、年が明けて、先週、第2回のリハーサル時に、年末の録画したビデオを
視聴した人
がどれだけいるか、確認したのですが、何と約20名中1名だけでした。

しかもその1人というのは、当日欠席していた人で、当日出席していた人は、
誰一人として、見ていなかったのです。

おそらく理由は3つ位かと思います。
(1)喋っているときの声とは違って聞こえる自分の声を聞きたくない
(変な声に聞こえる)
(2)その場でフィードバックも受けているので、まずい点は分かっている
(3)喋りそのものよりも、資料の修正の方が先だ(後回しにしよう)

私自身は、以前朗読講座を受けたことがあり、先生から自分の朗読を録音して
後で聞き直すように指導され、実際にやってみたところ、
自分が朗読しているときには気づかなかった点に気づいたことがあり、
とても役に立ったので、こうしたプレゼンについても
録音・録画して見直しを指導しているのでした。

ただ、その朗読講座でも、自分の朗読を頑なに録音しない受講者の人がいました。
たぶん、録音した自分の声を聴きたくなかったのでしょう。
結局、その受講者の人は、先生から、毎回同じ指摘を受けていて、
一向にうまくならない人でした。
なので、やはり自分で聴き直して、まずい点に気づいて、自分で改められないと
ダメなんですよね。

さて、話を戻して、私が指導している講座のことですが、
そのことを知って、とんでもなく驚いた私は、ある行動に出ました。

受講者の人達に、グループ別に、一人ずつ各人のパートのビデオを見直してもらい、
本人が気づいたこととメンバーが気づいたことをフィードバックし合うということを
やってもらいました。
そういうことにすれば、否が応でも見ざるを得なくなります。

そして、その上で2度目のリハーサルを行ったところ、
●声の小さかった人の声がずいぶん大きくなったり、
●「えー」が減ったり、
●資料の説明が分かりやすくなったり、
●客席とのアイコンタクトが増えたりする
などの効果があり、
やはり、ビデオを見直すと改善効果が見られることが分かりました。

やはり、多少嫌でも、自分のプレゼンの録音や録画は見直すようにした方がいいですね。

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